窓井ニゲルのTVメモ、とか

窓井ニゲルのブログです:テレビ番組だったりお笑いだったりのメモを。その他もメモるので「とか」になりました。

M-1グランプリ準決勝東京@よみうりホール(追記済)

夢舞台。
この表現が一番似合うのがこの場所ではないかと思います。
参加する芸人は勿論のこと、観る観客にとってもこの場所は夢舞台ではないでしょうか。
ウェブの評論家気取りのためにこの大会がある、そんな揶揄もございますがそれは参加している芸人にとって大変失礼なことではないでしょうか。


なお、あらかじめご注意をお願いしたいのですが、これはワタクシ個人の印象であり感想です。
正確な批評を求める方は別の所をご覧下さい。
畳みます、ご覧になりたい方はどうぞ。


ワタクシ「申し訳ございませんが、またM-1の準決勝のファンクラブ先行がございますのでご助力をいただけないでしょうか?」
家族「腰低いなー」
ワタクシ「そりゃあ当然でございます(M-1グランプリ3回戦のレポ冒頭参照:http://d.hatena.ne.jp/madoi_nigeru/20091127#1259334153)」
〜先行予約開始後、20分ほど互いにリダイアルを続ける〜
家族「あ、繋がった」
ワタクシ「へへーーーっ(土下座)」
家族「というか、あんた一度も繋がっていないんじゃないの?」
ウン、今年、一回モ、繋ガラナカッタヨ(かくかく)。
ファンクラブに入る意義について割と真剣に考えたのは言うまでもありません。
しかもその取れた席というのが1階ちょうど中央という非常に見やすい席という。


MCはお馴染みのはりけ〜んず
3回戦の時以上の前列の年齢層の高さを弄ること弄ること。
まあ、それだけM-1グランプリというのが広く老若男女に知れ渡ったという証拠なのでしょうけれど。
で、相変わらずこの台詞が…。
前田「ヤフオクで落として来た人っ!」
だからお客さんに聞くなっ!(笑)
その後も「(ヤフオクの)売り手なんですけどね」「ナイツみたいなヤフオク芸人になるやないか」とひどいネタのオンパレードでした(勿論褒めている)。
もう次回から会場は1500〜2000人規模でもいいような気がしました。
あるいはネット中継。


ちなみに会場の受けを付けておきますが、あくまでもワタクシの印象です。
客観性は心がけておりますが、参考程度に留めておいて下さい。

メメ:子供の頃の遊び△
アームストロング:かっこつける男子○
囲碁将棋:エノモトさん△
ダブルネーム:チャゲ&飛鳥が説明(ギター&1Q84)△
NON STYLE:オレに勝とうなんざ100年早い◎
我が家:ナンパをしたい◎

メメは3回戦とは違うネタ。
よみうりホールに合わせてのジャイアンツネタといい、その後の10回クイズといい、これが大当たり。
まさにナイスファイトでございました。
アームストロングは…受けてはいるのですが、相変わらずという印象が先に立ってしまいます。
囲碁将棋は3回戦とは違う尊敬する人は〜というネタ。
個人的には好きですし、面白かったのですがはまりきれていなかったような。
ダブルネームは1Q84の説明が大好きで大好きで。
うん、あれほど正しい説明はない(ネタを是非ご覧下さい)。
NON STYLEは出てきた時の「ひゃー」という声がチャンピオンらしかった。
ネタも結構受けていたので受かったなと思ったのですが(主に周りから(2階席?)の笑い声が多かった)、準決勝敗退という。
個人的には受けすぎたから、のような気がするのですが(さらっと暴言を飛ばさない)。
で、我が家が出てきた時NON STYLE以上の「ひゃー」という声が。
あれ〜?
ここはくるくる漫才での役割分担を普通の漫才でも生かせるようになったということが強みだと思います。

天狗:アメリカ大統領の就任演説(同時通訳)○
ジャングルポケット:プロボクサー、いじめかっこわるい○
オリエンタルラジオ:合コン、中田総理◎
チーモンチョーチュウ:好きな話(野獣と子供)○
ハイキングウォーキング:スポーツ用品店△

天狗は同時通訳していくネタなのですが、あの台詞のチョイスが。
「がちで」
ジャングルポケットはやや苦手なコンビなのですが、これはありかもと思いました。
「はい、このミニコントは終わってます」とか。
斉藤さんの突っ込みの方が個人的には合うのか?
オリエンタルラジオは3回戦は微妙だったのですが、準決勝のネタは非常にツボでした。
冷静に考えると中田総理のアレっぷりで引き込まれたような気がするのですが。
個人的には、バラエティなどで見せていた彼らが元々持っていた素養をやっと漫才という芸に昇華できたという印象が。
チーモンチョーチュウは野獣と子供のネタ。
ハイキングウォーキングはコントのままというか。
それよりもネタ終わりで入ってきたはりけ〜んず前田さんが、バナナで滑るというボケをかぶせたのが。
しかも、
前田「あかん、肩いわした」
肩を痛めるという。
全力すぎますアラフォー芸人。

鬼ヶ島:漫才をやらせて○
上々軍団:ついていない△
カナリア:全然違う趣味○
チャド・マレーン:子供育てて○
ハマカーン:ゴキブリ◎
POISON GIRL BAND:部屋の片付け(パソコン)○

鬼ヶ島は漫才をやりたいというネタ。
やや3回戦ほど掴みきれていなかった印象ですが、やっぱり最後の締めの台詞は爆笑。
上々軍団はついていないというネタ。
別名コイズミさん。
カナリアはボケでいう趣味と実際の趣味が違う、というネタ。
最後がちょっと弱かった印象。
チャド・マレーンは相変わらず受けは取っているのですが、わちゃわちゃした感じだけが印象に残ります。
ハマカーンは見ている側のハードルが思った以上に上がっていた、のでしょうか。
大好きなネタですけれど。
「下衆の極みっ」
POISON GIRL BANDは彼ららしいふわふわした感じで終わってしまったような。

トレンディエンジェル:キスがしたい△
ポテト少年団:ちかんに気をつけよう△
磁石:売れたい、昔話◎
東京ダイナマイト:勝利インタビュー○
ハライチ:戦隊の紹介◎

トレンディエンジェルはちょっともたついた?
磁石は「この町から出て行けー!」という決めフレーズが。
なんとしてでも通ろうという凄みがありました。
そういうのが感じられるから舞台って素晴らしい。
東京ダイナマイトは…このネタ、コントでも見ているので(むしろコントで見ているので)ノーコメントということで。
ハライチはこのスタイルが浸透しきった感がありますし、いいフレーズが多かったと思うのですが(日曜の夜ブルーとか)。
ここを決勝にあげるなら一緒に決勝にあげる組が他にもあるだろうと。

スリムクラブ:公園にいる人△
タイムマシーン3号:妹と同棲◎
ナイツ:自己紹介◎
ハリセンボン:ご近所づきあい(煮物をおすそわけ)△
U字工事:都会に染まってる◎

スリムクラブは何となく受け付けませんでした。
コントとしてみるなら割と平気なのですが、漫才としてみると何か違う感が拭いきれないというか。
タイムマシーン3号は紫色のスーツだ、と思ったらこういうことかと。
ここも力が入っておりました。
「黄桜ー!」とか最高。
ナイツは多分これがM-1向けの仕掛けたネタなのだと思います。
個人的にはやや爆発力に欠けるネタだと思ったのですが。
ハリセンボンの感想は3回戦と同じ。
U字工事は時事ネタの掴みが。
こことナイツならU字工事の方が受けていた気がするんですが。
個人的には敗者復活戦で持って来るであろうあのネタが楽しみですが。

井下好井:めんどうカフェ△
三拍子:馬飛び○
Wエンジン:えとうさんはすごい
流れ星:田舎に帰る(ひじ神様)◎
パンクブーブー:隣からのクレーム◎
ゆったり感:50文字水戸黄門

井下好井はネタ時間が延びたことで増えたクラスの女子が。
確かにアレは面倒だ。
三拍子は全体的にどかっと受けていましたが、もう一声欲しい。
流れ星は…ってそういえば3回戦からずっと三拍子と流れ星のネタ順が近いですね。
敗者復活戦もそうなのでしょうか?
そういう無駄話はともかく、ちゅうえいさんのひじ神様が。
というかその後のボケにイスからずり落ちそうになりました。
(前の人の目線と同じくらいになったので、一瞬ずり落ちたっぽい)
去年の大井のような拍手がまた聞けるとは思いませんでした。
パンクブーブーはこの流れに上手く乗った印象。
前の組に付いて行けなかった層も、わかりやすいボケでがっちり受けたというか。
(つまり自分達で流れを作ることについては、不安な部分もあるとワタクシは見ている)
ゆったり感も良かったのですが。

朝倉小松崎:刑事ドラマ◎
ロシアンモンキー:昔話を楽しく(桃太郎)○
キングコング:住民票○
南海キャンディーズ:ストーカー◎
風藤松原:瞬時にぱっと答えよう○
ラフ・コントロール:金の斧銀の斧○

朝倉小松崎はネタもマニアックモノマネも結構受け入れられていた印象。
9mmもしっかり分かる人が多かったらしく。
キングコングは目黒区役所に行く、というネタ。
非常に個人的な意見になるのですが、見直した。
ほら、去年高速&多ボケという同じスタイル同士の勝負で完膚無きまでに負けたわけじゃないですか。
NON STYLEに。
それを捨てて、他の路線を探そうとする熱意が見られるネタだったことを個人的には評価したいと思います。
実際は今年だけではちょっと時間が足りなかったのですが。
南海キャンディーズは初っぱなにしずちゃんが山ちゃんの眼鏡を舞台下まで吹き飛ばす、という奇跡が。
しかもそれに対する山ちゃんの返しが「戸塚ヨットスクール」という。
とにかく山ちゃんのツッコミが冴えに冴え渡っておりました。
やっぱり「スッキリ!!」天の声効果なのでしょうか。
風藤松原は質問に瞬時にぱっと答えていくというもの
「半笑いからの土下座」がツボ。
ラフ・コントロールはショッカーではなくこっちでした。


<以下、ネタ順記載時の簡単な印象>
・大爆笑を取った組が非常に多かったので、突き抜けた組というのがいない印象。
・個人的に南海キャンディーズは当確だと思っているのですが(山ちゃんのツッコミがキレにキレていた)、ネタ的(ストーカー)にどうかなと。
・あとはNON STYLEオリエンタルラジオハマカーン、磁石、ハライチ、タイムマシーン3号、流れ星、パンクブーブーが特に受けていた印象(主観込み)。
U字工事、ナイツも爆笑を取っていましたが上に比べるとやや弱い印象。
・流れ星、パンクブーブー、ゆったり感の辺りが非常に盛り上がっていました。